ティダマンデの徳之島  Home
過去の検索
 カラスに羽を傷つけられたサシバ=徳之島町
平成26年2月21日(金)
負傷した動物は如何に ! !
 我が家には、色んな傷ついた動植物が持ち込まれる事が多い。 先日、与名間から、背中にイボイボがあって恐竜のような小動物が足を怪我しているという電話があり、「イボイモリ」ではと質すと色が白くて違うとの返事。 与名間には白いイボイモリが居るのかそれともアルビノか興味があって持ってきてもらうことにした。 確かに色は白いがイボイモリに間違いはない。 保管箱から出して傷を調べていると見る見るうちに黒くなって本来のイボイモリに変身。 保管してきた入れ物が白色だったので保護色として白くなったようである。 イボイモリが変色すると言うことを今まで知らずまた一つ賢くなったような気が。 後ろ足を挫傷していたので消毒をして軟膏を塗り保護した場所へ放してもらう事にした。
 野生動物の多くは寿命がつきる前にほかの生き物に食べられたり、ケガや病気で命を落とす。 そして、野外でなくなった命を食べて、また多くの命が育っていく。 野生動物はそうした命のつながりの中で生きている。
野生動物は人と暮らしているペットとは違い、もともと、人をこわがって暮らしている。人がふれようとすると、体を動かせるかぎり逃げようとする。 人が保護しようとすることそのものも、野生動物にとってストレスがかかってしまう。
野生動物は、自然のままに生きていくのが本来の姿であり、傷ついた動物を助けたいと思う気持ちはとても自然で大切だが、自然の中での出来事については見守ることが基本である。
 平成24年3月、徳之島町手々で政 武文さんがノイヌかノネコに襲われ、背中に負傷したアマミノクロウサギを保護、連絡を受けて抗生剤と鎮痛剤を約1万倍に希釈して噴霧、軟膏を塗布して数日間様子を見ていたら見る見るうちに傷口が回復、自然界へ放したことがある。 これなど動物病院のない島での稀な成功例である。
 
 
 カラスに襲われるサシバ
 イボイモリ  背中の傷が治り自然界へ放されたクロウサギ
 

Home